日本人泣かせのそり舌音「zh ch sh」を回避する裏技とは?【教室での使用厳禁!!】

中国語は、発音が非常に、難しい言葉だと言われます。

なかでも、日本人泣かせナンバーワンは、なんといっても、そり舌音「zh ch sh r」ではないかと思います。

 

しかし、このそり舌音「zh ch sh r」はやたらめったら出てくるので、無視するわけにはいきません。

自分ではがんばって、言っているつもりなのに、伝わらないことも多いです。

 

で、どうするか?というと、南方の中国人とかの処理の仕方を真似するのです。

 

実を言うと、このそり舌音「zh ch sh r」は、北方特有の音で、日本人だけではなく、広東人など南方の中国人にとっても、結構、発音しにくいようです。

で、南方の中国人たちが、どういうふうに、この問題を処理しているかというと、「h」抜いてしまうのです。

 

例えば「多少钱(duo1 shao3 qian2)いくらですか?」はよく使いますが、万一通じないとすれば、「shao」から「h」を抜いて「sao(さお)」と発音してみるという具合です。

なぜなら、そり舌音を正しくマスターしていない日本人が、無理ヤリ「shao」を発音しようとすると、「xiao」に聞こえてしまうらしく、意味不明になってしまうからだと想像します。

或いは「炒饭」(chao3 fan4)とかでも、チャオファンで通じないときは「h」を抜いて、「cao fan(ツァオファン)」と発音してみると通じやすいと思います。

これも、日本人が「chao」を発音するとき「qiao」に近い音になってしまうからだと推測しています。(まあ、メニューを指でさせばいいじゃないかとも言えますが、それを言ってしまっては、元も子もないので・・・)

ちなみに「r」については、しょうがないので、正当な発音で頑張ってみてください。日本人(ri4 ben ren)とか「r」が二回もでてきますので、大変です。

 

こういう感じで、自分も、なんとなく正統な発音をするのが面倒くさいときは、この「h抜き」発音をつかっています。

「是不是」を「しーぶしー(shi bu shi)」ではなく「すーぶすー(si bu si)」と言ってみたり、タピオカ屋とかで、甘さを少なめにしてほしいとき「少糖(shao tang)」を「sao tang」としてみたりします。

なぜなら「h」抜きの発音のほうが、日本人にとっては、発音しやすく、しかも通じやすいからです。

 

以上、そり舌音「zh ch sh」を回避して、相手に伝える裏技についてでした。

もし、普通話のそり舌音「zh ch sh」を、どうしても発音できない。街なかでなかなか通じないという方は、この「h」抜きを試してみてください。

ただし、これは子音についてですので、声調が間違っていたら元も子もありません。あくまでも声調が正しいことが前提です。また、北京とか北方では通じにくいかもしれません。

 

使用上の注意としては、これは、あくまでも裏技ですので、あなたが、正当なそり舌音「zh ch sh」を身につけることができるのであれば、それに越したことはありません。

また、中国語の教室などでは、この発音をするのもやめたほうが無難でしょう。ネイティブの講師は、あくまでも正しい中国語を教えようとしますので、「是不是」を「すーぶすー(si bu si)」というような態度は、たぶん認めないと思います。

あくまでも、ここだけの話、自分の経験則上の話なので、よろしくお願いします。