日本人の中国語学習にありがちな問題とは?
日本人の中国語学習で、よくありがちな悩みが
「テキストを見ればわかるけど、聞くと何を言ってるのか分からない。」というものかもしれません。
日本人は、漢字がわかるので、中国語のテキストは、見れば大体の内容が想像がついてしまいます。
なので、どうしても、目に頼った学習になりがちなのですが、実は、それがまずいのです。
というのも、それだと、一応、意味だけはわかってしまえるので、理解したつもりにはなれます。が、しかし、音と意味が結びついていないので、いざ中国語で話しかけられても、さっぱり聞き取れないのです。
テキストを目で追うような学習のやり方をしていると、半年から一年経って、テキストは結構進んでいるのに、全然、聞き取れないということにもなりかねません。
これは、会話を習得するという目的からすると致命的です。
例えば、できるだけ、早い段階から、テキストを見ないで、講師と簡単な会話練習をしたり、かんたんな中国語の文章を読んでもらい、それを聞き取るような練習を取り入れたほうがいいと思います。(若い方はとくに)
確かに、テキストだけ、見て、「ああ、わかった、わかった」といって、先に進むのは、気持ちがいいものですが、いくら課が進んだといっても、全くリスニングもできなければ、話すこともできないでは意味がありません。
ちなみに、この点、欧米人というのは、全く漢字を知らないので、最初のうちはピンインオンリーで学習するため、かえって中国語の音に慣れるのが早いようです。以前、アメリカ人の旦那さんをもつ方が、旦那のほうが中国語が上手らしく「彼は耳がいいから。」とおっしゃっていましたが、日本人の場合、どうしても目からの情報に頼りがちなのかもしれません。
海外華僑の場合
あと、海外華人や華僑も、ちょっと変わっています。
ずっと以前、インドネシア華僑の子弟といっしょに中国語レッスンを受ける機会があったのですが、その時、彼らは、初級クラスにもかかわらず、すでに中国人講師と流暢に会話していたのです。
「中国語できるのに、この人ら、何で中国語を習ってるの?」と、不思議に思っていましたが、
同時に、彼らは、小学生が使うマス目ノートに、山だの川だのといった初歩的な漢字の書き取りをしているのです。
そのギャップには唖然としました。
彼らの両親は中国人なので、幼い頃から会話には親しんでいるが、学校で漢字教育を受けたことが無いようです。
要は、話せるけど、書くことができないというパターン。
こういうのは、日本人とは逆で、面白いですね。
ちなみに、冒頭写真は、幼児用のピンインカード
中国人の子供も、やはり、学校でピンインを習います。しかし、彼らは、すでに会話も音もインプット済みで、たんにピンイン記号を習うだけ。
我々日本人が小学校低学年で、ひらがな、カタカナを学ぶのと同じですね。
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