語学はできなくとも別に困らない!? 大事なのはコミュニケーションしようとする気持ち
たまに、日本に住んでいる人から「中国で仕事をするときに、中国語はどの程度必要か?」ということを、聞かれることがあります。
海外で暮らすとなると、真っ先に思い浮かぶのが、語学ということで、そういう質問になるのだとは思いますが、海外で暮らしていくにあたって、語学というのは、必ずしも、最優先ではありません。
もちろん、その人の置かれている環境次第ですが、日本人駐在員とかを見ていると、一般的には、あまり必要ないといっていいかなと思います。なぜなら、彼らの顧客は大抵、日系企業とか日本人だったりするし、周囲には、日本語ペラペラの中国人がいるから、使う必要がないのです。
ただ、職場によっては、中国語メインで業務をすすめる会社もあるみたいなので(最近は、増えてきているかもしれません)、そういう場合は、こちらが中国語をマスターするしかありませんが、そういう場合を除けば、せいぜい、生活できる程度で十分、間に合うのではないかと思います。
なかには、二十年くらい、中国で暮らしている人で、中国語が全然できないという人もいましたし、大切なのは、本人が仕事できるかどうかであって、語学なんて案外、どうにでもなってしまうものらしいです。
(逆に、語学しかできない人は、ちょっと苦しい気がします。語学だけできて、食べていける仕事というのは、そんなにはないからです。ただ、仕事ができる人は、大抵、語学力も高い傾向にはありますが・・・)
「そんな自分の商売、否定するようなこと言って大丈夫なの?」と思われるかもしれませんが、別に、自分は、語学を勉強する事自体を否定しているわけではなく、語学がそんなに上手でなくとも、海外で暮らすことはできると言っているだけです。
もちろん、語学が上手であるに越したことはないですが、語学力がなくとも、その方が必要不可欠な人であれば、必然的に助けてくれる人がでてくるので、心配する必要はないということです。
以前も話しましたが、60近いお年の日本人男性で、どうみても上手とは言い難い中国語を話す方がいましたが、周囲の中国人スタッフが、その人の使う中国語の抑揚とか言い回しに慣れてしまっていて、コミュニケーションが成立してしまっていたということがありましたが、もうこうなると、中国語が上手とか下手とかいうレベルを超えてしまっています。
この例は、ちょっと極端かもしれませんが、うまく話すことが出来なくとも、伝えようとする熱意さえあれば、案外なんとかなってしまうということです。要するに、大事なのは、コミュニケーションしようとする気持ちだということです。
これは、自分も身に覚えがありますが、中国語を習いたての頃のほうが、下手くそながらも、がんばって中国人と話をしようとしていたし、コミュニケーション的には濃度が高かったと思います。今は、上手にはなっていますが、もう使う場面も決まっていて、当たり前で面白くもなんともないのです。
まあ、実際に、外国で生活するのに、いちいち、密度の濃いコミュニケーションばかりもしていられませんが、そういう初心者マインドは忘れないようにしたいものだと思います。
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