中国語は笑われてなんぼ。 ~笑われるのは、当たらずも遠からずだから
「言葉を覚えるには、どんどん人と話をして恥をかけ。」とよく言われますが、そうはいっても若いときはいいですが、年をとってからは、なかなかつらいものがあります。
特に、中年おっさんはプライドの塊で、しかも、会社の中では、偉い地位にある人も多いでしょうから、余計に、恥をかきたくないというのが、あると思います。
しかし、恥をかくといっても、気にしているのは自分だけであって、他人は案外、気になどしていないものです。
外国語を使っていると、他人から笑われてしまうことも多いと思いますが、その都度、いちいち、気にしていたらキリがありません。
むしろ、中国語は笑われてなんぼ。笑われるということは、実はかなりおしい所まで来ていると思ったほうがいいと思います。
というのも、向こうが笑うということは、その表現が、当たらずも遠からずで、本来あるべき表現にかなり近いものの、ちょっとしたズレがあって、その微妙なズレが笑いを誘っている事が多いからです。
これが、全く、橋にも棒にもかからないものであれば、そもそも笑われることもありません。なので、笑われるということは、方向性としては間違ってはいないのです。
たとえば、逆パターンですが、以前、会社で中国人事務員が、不動産屋のことを「不動やさん」といって、周囲の日本人から笑われていました。
本来は「不動産屋さん」というべきところ、いいにくいので、そうなってしまったのだと思いますが、言わんとしていることはわかります。
しかし、本来の表現との間に微妙なズレがあるので、余計に笑えてしまうわけです。
ちなみに、自分が、よく笑われたのは、「随便」とか「怎么办」「所以」とかですかね。
「随便(sui2 bian4)」というのは、「適当にする」の意ですが、散髪屋とか、マッサージ屋とかで、指定するのが面倒くさいときに「おまかせします。」と言うつもりで、使っていたところ、たまに笑われました。
多分、中国語の場合、こういった言葉を単独で使用することは少なく、他の動詞などと一緒に使わなければ、意味をなさないからだと思います。
この場合だと、「随你的便」とか「随便+(動詞)」とかにすると、良かったのかなと思います。
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