「熱い犬(热狗)」とは?
中国で街を歩いていると、「热狗(re4 gou3)」という看板をたまにみかけることがあるが、何のことかおわかりでしょうか?
実は、これ「熱い(ホット)狗(ドッグ)」で、ホットドッグとなります。
「そのままやん!」
ということですが、この安直なネーミングこそが、中国語という気がしないでもありません。
まあ、「熱い犬」といっても、さすがに、犬の肉ではなく、普通のソーセージですが、中国の昔からあるハムは、独特の癖があって、ちょっと食べにくいです。
ちなみに、「狗」というのは、中国ではあまりいい印象はないのか、中国の辞書を調べてみると、「走狗」(悪人の手先)とか、ろくな意味がありません。「何も、そこまで言わなくても・・・」というほど、ぼろぼろでてきます。中国語は罵り言葉が世界一豊富と聞きますが、「狗」は一役買っていると言えそうです。
「狗不理(gǒubùlǐ)」という、天津の有名な包子(肉まん)がありますが、文字通り訳せば、狗(犬)も構わない/食わない(不理)な肉まんという意味になります。「夫婦喧嘩は犬も食わない」といいますが、ここの肉まんは、犬も食わないどころか、肉まんの「老字号(lao3 zi4 hao4/老舗)」となっています。
北京の王府井で、一度、食べたことがありますが、味はまずまずでしたが、やはり日本の「井村屋」とかの肉まんのほうが、日本人に合わせた味になっている気がします。ちなみに、「狗不理」の肉まんは、中国のスーパーにも、売っています。
あと、「犬(quan3)」という漢字は全く使わないのかといえば、そうではなく、一般的には「狗」を使う一方、「警犬」「狂犬病」などの単語では、「犬」を使います。
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