オススメ!!中国語テキスト10選

2022年9月14日

「何かオススメの中国語のテキストはないですか?」という質問がありますが、以下、これまで自分が使ってきたテキストで、よかったものについて、ご紹介してみたいと思います。

主に、中国で市販しているテキストで、独学ではなく、中国人講師について、すすめるタイプとなります。中国で市販されているテキストは、漢字がびっしりなので、最初は、馴染めないかもしれませんが、しっかりやり込めば、効果は高いと思います。

ほとんどは、中国のECサイト(京東など)で購入可能なものばかりで、値段は安いです。(1冊30-50元程度)

中国語テキスト 通常授業用

漢語口語速成  入門・基礎・提高・中級(北京語言大学出版)

このシリーズは、話し言葉(口語)に特化した教本で、入門から高級まで対応しており、このシリーズだけで、体系的に中国語が勉強できるようになっています。内容的にも、中国人が普段、日常で使っている口語表現にかなり近いということです。また、基礎編までは、日本語にも対応しています。

何をやっていいかわからないという人には、とりあえず、このシリーズをやっておけばいいのではないでしょうか。

基礎編以上は「旅行、グルメ、ショッピング」など日常の身近なトピックで構成されており、学びやすい内容になっています。基礎編、提高編と合わせてやれば、中レベル(HSK4-5)は、ほぼカバーできると思います。

中級編になると、扱うテーマが、環境保護、教育、夫婦関係など、時事的な内容になっており、HSK5級以上を目指す人にはいいと思います。(ちなみに、高級篇もありますが、内容が、文学的というかマニアックすぎるので、普通は必要ないでしょう。)

漢語会話301句 上下(初級向け) 北京語言大学出版

こちらも、北京語言大学による有名教材です。

301個の基本文型と、会話文、単語、ドリル、語法の解説、練習問題といった、一連の流れの中で、中国語の「听(聴く)、说(話す)、读(読む)、写(書く)」能力をバランス良く、伸ばすことができます。

解説は日本語も併記しているので、取り組みやすいと思います。上下冊やり終えたら、かなり効果はあります。

日本語版の他、英語版、韓国語版など、各国バージョンがあります。また、日本の書店でも購入が可能です。ただ、値段は、中国で買うより、かなり高いです。

学説中国語(初級向け) 商務印書館

実は、自分が初めて、中国語を勉強したときに、使ったテキストで、日本語の説明がなく、英語のみの説明であるが、かなり体系的に学習できるよう構成されています。

香港の商務印書館という出版社が出版しているもので、香港の系列書店で売っています。(中国側では見かけません)

大陸のテキストに比べて、値段が、結構高いですが(CD付きでBOOK1と2合わせて286HKD(4000円弱))、英語で中国語を学びたいという方がいれば、使えるかも知れません。

时尚漢語(中級向け) 世界図書出版

时尚汉语(流行漢語)というタイトルにもあるように「娯楽、インターネット、ペット・・」など、今っぽいトピックを中心に扱っています。

個人的には、そんなに悪くはないと思いましたが、会話があまり自然ではないのか、一部の中国人の講師によっては、イマイチ反応が薄かったりします。

 

中国走向(初級~中級向け) 北京大学出版社

初級のテキストが終わって、中国語は継続したいが、のんびりとマイペースでやりたいという方、日常で中国語で最低限の用が足せるくらいのレベルで構わないという方に最適の一冊。

「旅行、銀行、食事、買い物」といったかなり現実に近い場面設定で、短い会話を中心に構成されており、かなり実践的なテキストです。

HSKを受検するとか、ビジネス中国語を目指すという方にとっては、やや内容的にものたりないと思いますので、必要はないと思います。

ビジネス用テキスト

ビジネス用のテキストも、結構、出版されていて、目移りするかも知れませんが、以下のものは、しっかりとまとまっていて使いやすかったです。

実用商務漢語(中級以上/CD無し)

ビジネス中国語の基礎を固めるに当たって、かなり使えるテキストです。

テーマは、「宣伝広告」「ビジネス交渉」「契約の締結」など、実務の場面を見据えた内容になっており、課の前半は場面別のビジネス会話、後半は関連する新聞のニュースで構成されています。

難点は、CDがないことでしょう。

HSK対策用テキスト(1―6級)

HSK試験対策(1~6級) 北京語言大学出版

中国語能力テストHSK(汉语水平考试)は、中国が主催する中国語のテストであり、「リスニング、読解、作文」の三部構成となっています。このテキストは、HSK1級から6級の各レベル、模擬テスト形式10回分で構成されています。日本語による解説はありません。

通常テキストで基礎力をつけてから、試験前に、こういった問題集を使うのがいいと思います。(4-6級は第4版がでています。)

あるいは、日本の書店で売っているような、リスニング、読解、作文のどれかに特化したテキストでもいいかもしれません。

HSK全攻略 初中等 商務印書館

香港の「商務印書館」によるもので、「初中等」と書かれていますが、内容的には、明らかに上級(HSK5-6級)を目指す人向けです。

また、全部をやるという本ではなく、参考書的に使うとか、あるいは、自分の弱い分野だけ、ピックアップしてやるような類の本だと思います。

語法も、結構、よくまとまっていて、すでにインプットを完了した人が、頭を整理するために、使うという印象です。

中国語の参考書

上記のようなテキスト以外にも、何か参考書みたいなものを買ってみてもいいかもしれません。幸い、日本の書店には、いろいろな参考書があるので、選ぶのには困らないでしょう。

以下は、自分が使ってみて、良かったと思うものをあげてみます。

旅の指さし会話帳〈4〉中国(中国語)

ベストセラーシリーズ「指差し会話帳」の中国語版。

絵を指させば通じるという、お手軽感?に加え、漫画好きの日本人の感性にフィットしてか、あっという間に、増えていったような感があるこのシリーズ。

もともとは、中国語を話せない人でも、旅行中に、指をさすだけで、現地の人と交流出来ますというコンセプトの本ですが、非常に実践的に出来ているので、初級のアウトプット用のテキストとしても使えそうです。実際、この本に載っている表現を自由に使いこなせれば、大抵の内容は話したりできるということは確かです。

弱点としては、発音記号がないということですが、それはまあ、他のところで補えばいいと思います。

Why?にこたえるはじめての中国語の文法書

ご存知「相原茂」先生による参考書。

これ一冊あれば、もう他の参考書は必要ないというくらい手が込んでおり、初級から上級者まで幅広い階層の学習者にとって、必須と言えるでしょう。

手許において、何か疑問が起こったときに、参照するというような使い方がいいでしょう。また、イラストが面白く、コラムなども豊富で、飽きない構成になっており、読み物としてもおもしろい一冊となっています。

広東語

広東語のテキストについては、また、別のページでご紹介するつもりです。