「和製中国語」 ~日本「逆」輸入の中国語について

2021年5月26日

いきなりですが、「目的」「観念」「科学」「取消」・・・・・・これ、全部、中国語ですと言ったら、どう思われるでしょうか?

 

もちろん、日本語とは発音は違いますが、これらは、れっきとした中国語で、それぞれ「目的(mu4 di4)」「観念(guan1 nian4)」「科学(ke1 xue2)」「取消(qu3 xiao4)」というピンインがついています。

 

実は、上記の言葉は、日本語から「逆」輸入された中国語で、いわば「和製中国語」とでも言うべきものかもしれません。

もともとは、明治維新のときに、西洋から入ってきた概念に対して、当時の日本の有識者が、漢字を当てた「和製漢語」が、さらに中国語に翻訳されたということのようです。

 

で、こういった、いわば「和製中国語」とも言うべき単語は、結構あって、しかも、幸運なことに、意味も、あまりズレがありません。

まあ、もともと日本語なんだから、当たり前っちゃー当たり前なんですが、日本人としては、このアドバンテージを中国語学習に生かさない手はないでしょう。

しかも、こういう概念語というのは、テキストで言うと、中級から高級にかけて、どんどんでてくる単語ですので、学習が進めば進むほど、日本人にはむしろ有利ということになります。

 

ちなみに、この和製漢語の輸入には、当時の中国では、結構、反対意見もあったらしいですが、毛沢東などは、むしろ、積極的であったといわれています。「中華人民共和国」の「人民」や「共和国」も和製漢語からとったものというから驚きです。

ただ、現代の中国人が、これらの単語が、日本から中国に輸入されたものだとは、知る由もないかも知れません。自分も、もともと、中国語だと思っていたくらいですから。

 

あと、実は、最近も、こういった日本から中国への「逆」輸入事例は、結構、あります。

例えば、「卡拉OK(カラオケ)」などは、もちろんそうですし、「人気(ren2 qi4)」「料理(liao4 li)」なども、「有人気」「日本料理」として中国語として浸透してきています。中国語には、もともと「受欢迎(shou1 huan1 ying2)」「菜 (cai4)」という言葉もありますが、共存しています。

また、あの「爆买(bao4 mai3)/爆買い」も記憶に新しいかも知れません。これなんかは、単に、流行語として、消えていくのかもしれませんが。

 

(写真)は中国の街でよく見かける、ミニカラオケボックス。電話ボックスを一回り大きくした感じの空間に、一人か二人で、カラオケできるように、モニターとマイクがセットされています。ウィーチャットとかで、お金を払うと、投入した金額の時間分だけ、歌うことができるということのようです。(自分は利用したことがない)

ちなみに「カラオケ」は「KTV」とも呼ばれることも多いです。「唱K」でカラオケで歌うとか、そういう感じで使われます。

漢字

Posted by 老板